児玉清の学歴・経歴・生い立ち〔大学 高校 中学校 小学校〕大学時代は学者志望

クイズ番組『アタック25』の司会を長く務め司会者のイメージも強い俳優の児玉清さん。
大学時代は学者を目指していました。
この記事では児玉清さんの学歴、経歴、生い立ちや、デビューのきっかけ、結婚や妻、子供などについて紹介します。

児玉清の経歴・プロフィール

児玉清の小学校 群馬県に集団疎開

児玉清さんの出身小学校、中学校は 不明

小学生の頃に講談本に夢中になったことがっきっかけで本好きになり、子供の頃から文学少年で、芸能界では大の読書家として知られました。

小学生の11歳の時に、群馬県吾妻郡中之条町の四万温泉に集団疎開。
疎開先ではいじめられたこともあり、孤独を紛らわすため本を読みふけっていたそうです。

疎開先は四万温泉の田村旅館（現・四万たむら）で、当時の同窓生と交流は続き、毎年のように四万温泉を訪れ、「第二のふるさと」と愛していたといい、旅番組の出演依頼には「四万温泉なら受ける」と話したこともあるといいます。

児玉清の高校 外国文学に熱中

児玉清さんの出身高校は 工芸高校(偏差値55～59)

東京都文京区本郷一丁目にある男女共学の都立高校。
出身者には女優の原田美枝子さん、市川実和子さんなどがいます。
高校時代はオーストリアの作家・シュテファン・ツヴァイクに心酔、外国文学に傾倒しました。

児玉清の大学 就職が決まらず芸能界入り

児玉清さんの出身大学は 学習院大学 文学部ドイツ文学科 (偏差値56)

東京都豊島区目白にある私立大学。
1年間の浪人を経て入学しました。
ドイツ文学科に進んだのは高校の時に好きだった、シュテファン・ツヴァイクの作品を「原文で読みたい」との思いがあったといいます。
大学卒業後は、学者になりたいと思っていました。

大学時代は演劇部に在籍しましたが、最初は大道具を担当。
演劇部の1年先輩でフランス文学科の篠沢秀夫さんに「上背があるから」と篠沢さんが企画したフランス語劇「ブリタニキュス」の主役に抜擢され、強引に舞台に上げられました。
ドイツ文学科の児玉清さんはフランス語は全く知りませんでしたが、演技は高い評価を受けたといいます。

大学卒業後は、大学院進学を目指していましたが、卒業時に母親が急死し、父親は高齢で仕事を引退していたことから、急遽就職先を探さなければなくなりました。
しかし、卒業直後だったため就職は決まらなかったといます。

そんな時、届いたのが応募した覚えのない、東宝映画第13期ニューフェイス（新人俳優の募集）の書類審査合格の知らせでした。
それは大学で演劇をやっていた児玉清さんを俳優志望だと思い、知人が勝手に応募したものだったといいます。
当初は受けるつもりはありませんでしたが、面接当日の1時間前に思い立ち、水着審査があることも知らず、水着審査にはパンツ1枚で挑み合格し、芸能界入りしました。

児玉清の学歴

デビュー後の活躍と結婚や妻、子供

1958年に 東宝ニューフェイス第13期に合格、東宝に入社し、3ヶ月の研修を経て俳優の道に入りましたが、回って来る役はエキストラでセリフのない役ばかりでした。

そもそも学者を目指していた児玉清さんは、当初、俳優業は不本意でしたが、1959年、ロケで滞在していた福岡県福岡市で年下のスター俳優に誘われて入った博多の喫茶店で、サインを求めてきたウウェイトレスが児玉清さんにもサインを求めたところ、年下のスター俳優が、

「この人は雑魚だからサイン貰っても仕方がないよ」

と言ったことに腹が立ち一念発起し、真剣に俳優業と向き合うことを決意。
1960年9月公開の黒沢明監督映画『悪い奴ほどよく眠る』ではノンクレジットの新聞記者役でしたが、とにかく目立とうと大げさな演技やフレームインを繰り返し、黒沢監督を激怒させたといいます。
1961年4月公開の『別れて生きるときも』で司葉子さんの初恋の相手役に抜擢。

1964年8月に東宝専属の中堅女優だった北川町子と結婚。
この結婚は婿入りでした。
子供は娘が1966年、1969年に息子が誕生。
娘は児玉清さんのマネージャーを務め、息子は俳優として活動した後、児玉清事務所代表取締役めていました。
娘は2002年に4歳の息子を残し、36歳で胃がんで亡くなっています。

1967年に東宝を退社してフリーとなり、テレビドラマに活動の場を移し、1970年4月から放送された『ありがとう』(TBS)で一躍人気を獲得。
1975年4月からクイズ番組『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系)の司会者となり、36年に渡り司会を務めました。

児玉清の晩年や死因

1990年代以降は演出方法への不満から、テレビドラマへの出演には消極的でしたが、2001年の『HERO』(フジテレビ)の出演依頼を断ると、マネージャーだった娘に、

『泣く子が黙るようなキムタクさんが出るんだから。彼の目の前を歩くだけで良いから、出なさい。』

と説得され出演し、若い世代からも人気を獲得。
2002年に娘が亡くなった頃からはドラマへの出演が増えました。

2011年2月に下旬に体調不良で都内の病院にて検査をすると、胃がんが発覚。
3月下旬に検査入院すると、肝臓への転移も発覚し既に手術不可能な状態だったといいます。
仕事を全て休業し、4月に緊急入院して、復帰を目指し療養に専念しましたが、5月のゴールデンウィークを過ぎてから容態が急変し、5月16日に77歳でなくなりました。

2010年に19年ぶりに出演した大河ドラマ『龍馬伝』に坂本龍馬の父親・坂本八平 役で出演し、これが遺作となりました。