岸恵子の学歴・経歴・生い立ち〔大学 高校 中学校 小学校〕

映画『君の名は』でブレイクし、映画でのストールの巻き方が、役名から『真知子巻き』と呼ばれブームとなった女優の岸恵子さん。
元夫はフランス人でした。
この記事では岸恵子さんの学歴、経歴。生い立ちや、女優になったきっかけ、結婚や夫などについて紹介します。

岸恵子の経歴

岸恵子の小学校

岸恵子さんの出身小学校は 旧制国民学校

神奈川県横浜市神奈川区出身。実家は横浜市内の高台にあり、一人っ子でした。
幼少期は活発で、庭の木に登ったり、鬼ごっこをいていたそうで、飛びついた枝が折れて空池に落ちて骨折したこともあったそうです。
海も近く引き潮の時には、いとことあさりの収穫を競いあっていました。

小学生の時に横浜市から厚木市に疎開、疎開先では荻野小学校に通っていました。
6年生の時に受験のための横浜市に戻ると、1945年5月29日に横浜大空襲を経験、空襲時に母親は「お隣が留守で赤ちゃんがひとりで寝ているの。」と岸さんには小学校の講堂に行くようにと告げ、赤ちゃんを助けに行ったそうです。
小学校の講堂では赤ちゃんを抱いた、母親と再会しました。

岸恵子の中学校・高校

岸恵子さんの出身中学校、高校は 横浜第一高等女学校

当時の女学校は5年で、中学、高校を兼ねていて、横浜第一高等女学校は現在の横浜平沼高校。
神奈川県横浜市西区にある男女共学の県立高校で、現在の偏差値は66。
出身者には女優の小園蓉子さん、草笛光子さんなどがいて、小園蓉子さんは同級生、草笛光子さんは1年後輩でした。

高校時代には舞踊のサークルに所属、憧れていたバレエ教室にも通いバレリーナを目指していましたが、幼少期の骨折が原因なのか、どうしても左脚がきれいに上がらなかったそうです。
バレエレッスンの帰りに同級生の田中敦子さん（後の小園蓉子さん）と有楽町を歩いていると 映画館に掲げられた映画『美女と野獣』スチール写真の美しさに立ち止まりました。
校則では保護者を同伴しない映画鑑賞は禁じられていたため、ひるむ田中さん引っ張って映画を鑑賞すると、映像の美しさだけでなく、 彫像の目が美女を追いかけて動く、燭台の腕が美女の足元を照らして動くなど撮影技術にも興味を持ったそうです。
その後、田中さんの叔父さんが松竹大船撮影所の所長と親友だったことから、見学に誘われて行ってみると、映画監督の吉村公三郎さんの目に留まり、

『お嬢ちゃんたち、女優になりたいと思いませんか』

と2人ともスカウトされ、大学入試の準備をしていた時にオファーを受け、教育映画『アメリカ博覧会の一日』に女学生役で出演しました。

岸恵子の学歴

数々の映画賞を受賞

教師だった父親は岸惠子さんが俳優になることには大反対でしたが大学入学までとの条件で、1951年に松竹に入社。
1951年3月21日公開の映画『我が家は楽し』で女優デビュー、同映画がヒットしたことで女優を続けました。

1953年から1954年にかけて公開された主演映画『君の名は』3部作が大ヒット。
演じた主人公の氏家真知子のストールの巻き方は『真知子巻き』と言われ、巻き方を真似る女性が続出しブームとなりました。

1956年には日本・フランス合作映画『忘れえぬ慕情』に主演。 1960年公開の主演映画『おとうと』で、

第11回ブルーリボン賞・主演女優賞

を受賞。 2002年公開の映画『かあちゃん』では、

第25回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞

を受賞し、翌年の2003年公開のの『たそがれ清兵衛』では、

第26回日本アカデミー賞・優秀助演女優賞

を受賞しました。

結婚や夫、子供

岸恵子さんは1957年、25歳の時に11歳年上でフランス人の映画監督・イヴ・シャンピさんと結婚。
シャンピさんは1956年に岸さんが主演を努めた日本・フランス合作映画『忘れえぬ慕情』の監督でした。
この映画きっかけで結婚し、結婚後はフランスで生活をしていました。

1963年に娘のデルフィーヌさんが誕生しましたが、結婚18年目の1975年に夫の浮気が原因で離婚。
離婚後の娘の親権は岸さんが持ち、離婚後もフランスで暮らし、仕事がオファーがあるたびに帰国する生活を続けていました。

2000年に娘や2人の孫息子と暮らしたフランスを離れ日本に戻り、横浜の実家で一人暮らしを始めました。
2019年には『マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜』（NHK）で主演を務めています。