岩下志麻の学歴・経歴・生い立ち〔大学 高校 中学校 小学校〕

映画「極道の妻たち」などの主演で知られる女優の岩下志麻さん。
高校時代までは精神科医を目指していました。
この記事では岩下志麻さんの学歴、経歴、生い立ちについて紹介しています。

岩下志麻の学歴

岩下志麻の小学校時代

岩下志麻さんの出身小学校は 武蔵野市立第三小学校

1941年1月3日、東京都中央区銀座生まれ、吉祥寺育ち。弟がいる長女。
両親共に戦前から新協劇団で活躍した俳優で、父親は野々村潔さん、母親は山岸美代子さん。
伯父は歌舞伎役者の代目河原崎長十郎さん。

3歳の時にはしかと肺炎を併発して、脈が止まり生死の境をさまよって以降、両親には溺愛されて育ち、吉祥寺に行く前には病弱な岩下さんのために、空気のいい鵠沼海岸の近くの家に引っ越したといいます。
両親は岩下さんをピアニストにしたかったといい、自宅にドイツ製のピアノがあったそうです。
幼少期は内気な性格で、偏食でもあり肉も魚も嫌いでした。
小学4年生の時い武蔵野市吉祥寺に引越し、小学校は武蔵野市立第三小学校を卒業しました。

岩下志麻の中学校時代

岩下志麻さんの出身中学校は 武蔵野市立第三中学校

東京都武蔵野市吉祥寺東町1丁目にある公立中学校。
出身者には俳優の山田孝之さんなどがいます。
近所に精神を病んだ人がいて、「なんとかこういう人を治す職業に就きたい」と思い、中学時代には精神科医を目指して猛勉強していました。

岩下志麻の高校

岩下志麻さんの出身高校は 武蔵高校 (偏差値68)

東京都武蔵野市境四丁目にある男女共学の東京都立高校。
1940年に女学校として設立。2008年から附属中学校が併設され、2021年からは完全中高一貫校になりました。
出身者には俳優の河原崎長一郎さん、映画監督の是枝裕和さんなどがいます。

高校時代も精神科医を目指して勉強し成績は学年でトップでが、高校2年生の時に原因不明の熱を出し長期入院することになり高校は留年。

『最終的に「小児リウマチ熱」とわかって薬で治ったのですが、学校は1年留年。そこから「いままでやっていたことは何だったんだろう」と、目標を見失ってしまったんです。』

病気にかかった後は、身体を壊してまで勉強することが何になるのかと思うようになリ、精神科医を目指すことは断念したといいます。
目標を失い虚脱状態だった岩下さんを元気付けようと父親が、1958年のNHKドラマ『バス通り裏』の話しを持ってきて、女優になりたいと思ったことはありませんでしたが、気分転換の軽い気持ちで出演し女優デビューしました。

高校は芸能活動がしやすい明星学園高校に転校して卒業。
東京都三鷹市井の頭にある男女共学の私立高校で、現在の偏差値は59。
出身者には芸能人が多く、俳優の杉田かおるさん、中村獅童さん、小栗旬さん、宮崎あおいさんなどがいます。
病気で精神科医の夢は諦めましたが、大学に進学することは諦めませんでした。

岩下志麻の大学

岩下志麻さんの出身大学は 成城大学 文芸学部(偏差値55)

東京都世田谷区成城六丁目に本部がある私立大学。
大学在学中の1960年に、オリンピックの金メダリストで当時人気があったスキーヤー、トニー・ザイラーさんを主演にした松竹映画『銀嶺の王者』の相手役の女優が骨折して出演できなくなったため、代役として岩下さんはカメラテストを受けましたが不採用。
しかし、このことが木下恵介監督の目に留まり、勧められて「松竹」に入社。
入社した頃はまだ、本気で女優を続けていくつもりはなかったといいます。
1960年に『乾いた湖』で主演に抜擢され映画デビュー。

『主演を探していた篠田と脚本の寺山修司さんに呼ばれて、神楽坂の旅館で面接をしてもらいました。あのとき主役に抜てきされなかったら、いまの私はありません。』

この映画がきっかけで映画に魅力に目覚め、以降、1976年まで16年間、松竹に在籍し看板女優の1人として活躍しました。
大学は中退してます。

岩下志麻の経歴 「極道の妻たちシリーズ」が大ヒット

映画デビュー後、1961年5月公開の映画『わが恋の旅路』で

第12回ブルーリボン賞・新人賞

を受賞し、1964年11月公開の主演映画『五瓣の椿』では、

第15回ブルーリボン賞・主演女優賞

を受賞しました。
1976年に松竹を離れた翌年の977年11月公開の主演映画『はなれ瞽女おりん』では、

日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞
第20回ブルーリボン賞・主演女優賞
第2回報知映画賞主演女優賞

を受賞。

1986年11月、45歳の時に映画『極道の妻たち』に出演。映画は大ヒットし

第10回日本アカデミー賞・優秀主演女優賞

を受賞。映画はシリーズ化され10作品制作。岩下さんは内8作品に出演。
この映画の出演の影響で「本物」の人達に何度も挨拶をされ、新幹線の中では着物を着た女性に「姐さん」と立って挨拶されたこともあったといいます。

岩下志麻の結婚や夫、子供

結婚したのは967年3月、26歳の時でした。
夫は映画監督で10歳年上の篠田正浩さん。
篠田さんは早稲田大学出身で、大学時代は陸上選手で1年生で箱根駅伝に出場。
しかし、翌年には足の故障のため陸上選手を諦め、大学卒業後は松竹に入社しました。

出会いは岩下さんの初主演作『乾いた湖』で、監督は篠田さんでした。
当時、岩下さんは19歳、篠田さんは29歳で、位w下さんは「こんなに若い監督さんもいるんだ！」と驚いたといいます。
交際のきっかけは1964年に映画『暗殺』の時で、京都の撮影所で時間が空いため、初めて2人で食事に行き、撮影終了後に赤坂のナイトクラブで篠田さんとマンボを踊った時に岩下さんは「この人と結婚するんだ」と直感し、踊りながら、

『どうも私、監督さんと結婚するような気がします』

と話すと篠田さんが驚き、

『ひどい清純派もいるもんだ。こうやって男を口説いているのか』

と思ったといいます。
その後、交際に発展し約2年の同棲を経て結婚しました。
当時、女優は結婚したら即引退の時代でしたが、結婚した時、篠田さんは、

『結婚しても、女優はやめないでほしい。むしろ結婚生活を栄養分にして、女優としてもっと豊かになってほしいんだ。女優として家庭は休息の場にして、家事もいっさい放棄していいよ』

と伝えたといいます。

子供は娘が1人で、1973年6月に誕生しました。
娘は大学卒業後、一般企業に就職し26歳の時に結婚。2020年10月には「男の子2人の孫たちは、もう中学生と高校生。」とコメントしています。